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京都・大山崎町と滋賀・湖南市を行ったり来たり生活

大山崎に必要な公民館・図書館って?

久しぶりのエントリーです。

年末にいろいろあってから引きこもりぎみだったのですが、最近社会復帰をし始めました。

 

今日は町立の公民館・図書館の建て替え検討委員会を傍聴してきました。

第2回大山崎町立中央公民館等施設整備検討会議 

 
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公民館を利用していないので、他人事といえばそうなんですが、仕事で自治体が所有する遊休不動産の利活用や、多世代の学びの場を考えることになったので勉強させてもらいました。

 

この委員会は全4回開かれ、利用団体や公募で集まった市民が参加し、中央公民館のこれからについて意見を交換する場です。

 

今回は2回目で、傍聴の市民も10人ぐらいいましたが、委員も、傍聴も、人生の大先輩世代がほとんどで、僕ら世代(20代後半から30代)は、僕も含めて3人でした。平日の昼間ですから、図書室などの利用対象者となる小学生や中学生の参加者はいません。

 

大山崎町の中央公民館のお隣には、高齢者の生涯学習施設「長寿苑」と、子育て支援センターがある「保健センター」もあります。

 
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こうした施設を一つにまとめた複合施設として、新しく建て替えるのはどうかというのが話題の中心にあり、町営保育園もその中に入れてしまうという案もありました。

 

参加してみて、改めて公民館や図書館といった市民のための施設にどんなものがあったらいいのか、を考えるのはすごく新鮮で、ハッとさせられることもたくさん。

 

委員のおじいさんが「借金をしてまでいろんな機能を備えた複合施設が必要なのか。行政のハコモノを建てるときに、借金をすることが当たり前になっていないか」と。

 

うん、そういうもんだと思ってた。

 

個人の話にしても、家を建てたり、新しい店舗をもつときに、ある程度借金するのは当たり前のことなので、行政もそういうもんだと。

 

おじいさんは続けてこんなことを言いました。

「これから50年町民がその借金を負担し続けることが、これから人口も減るこのまちにとって良い選択なのか」

 

もしかしたら20年後には他界してしまうかもしれないおじいさんが、50年後の町民のことを心配してくれている。

実際に、これから50年間、町に税金を収めるのは僕ら20代、30代なのに。

いや、むしろ10代がど真ん中の世代だ。

 

働き盛りの僕は、仕事が忙しいからといって、税金を納めているからといって、町のことをほっといていいのだろうか。

 

数年後に子どもが生まれたときに使う施設のあり方が、

数十年後に自分が使う施設のあり方が、

知らないところで議論されている。

 

公民館だって高齢者だけのものじゃない。

時間の制限、使い方の制約を越えれば、20代、30代も使いたくなる公民館・図書館になるはず。

 

大山崎町の公民館のこれからどうするか、市民をもっと巻き込んだ議論については来年度の予算にも盛り込まれるそうなので、ワークショップなども展開していく予定。同世代の人たちと積極的に参加したいものです。

 

あ、例のおじいさんの意見でおもしろかったのが、大山崎町の図書館は大人の利用を切り捨てて、子どものためだけの場所にしてしまえ、というものです。

個人的には図書館を充実させて大人が夜でも利用できる、というのがいいなぁと思っていましたが、コンパクトシティを勧める大山崎にとっては取捨選択が重要なのかもしれませんね。

 

とはいえ、委員会のあとに図書館に行ってみたら(13時ごろ)、利用者は高齢者5人で、子どもゼロだったので、高齢者の居場所としての図書館機能は何かしらの形で残した方が良さそうですね。

 

誰もがアクセスできる社会教育の場としての公民館や図書館ですが、税収以外で小銭を稼いで財政の負担を減らすことも考えていかないと。

 

 

あと、ハードとソフトという言葉をご高齢者のかたが使われていたのですが・・・

 

「ハード面では外壁が老朽化しているし、ソフト面では空調がよくない」

「学童では床暖房などのソフトの整備をしてほしい」

 

空調も、床暖房もソフトではなく、ハードですよね?

ハードは外、ソフトは内という捉え方をしているのかな。

 

ソフトというのは、人材だったり、ルールだったり、イベントとかのコンテンツだと認識しています。

どうでもいいですが、多世代で話をするとなると、カタカナの言葉って伝わりにくいですよね。ここはむしろ20代、30代の企業人に注意してほしいです。

じゃないと、おじいさんおばあさんはアグリーしてくれませんよ、本当に。

 

 

 

ちなみに、公民館の敷地内に陶芸室がありました。

陶芸サークルも盛んに活動されているようで、今度参加してみよう。


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